日本未来科学館で特別展を開催中のマンモス展に行ってきました。
マンモス展
あまり時間がなかったので常設展はまた次回にしてマンモス展のみをみることにしました。テーマは「マンモス展 その『生命』は蘇るのか」
マンモスが生きていた時代、現在、そして未来にマンモスは蘇るのか。
はるか昔の地球に生きたマンモスや他の動物たちの姿を見られる貴重な展示でした。
仔ケナガマンモス
こちらはシベリアの永久凍土から見つかった仔ケナガマンモスのディーマ。
およそ40000年前。気が遠くなるほど長い時間を永久凍土の中で眠っていたんですね。
さすがにミイラのようにカラカラですが足には毛も残っています。
ケナガマンモスの骨格標本

結構大きいな。高さは285cm。
ケナガマンモスの上顎左第三臼歯

なんでもすり潰せそうな
ケナガマンモスの毛

触れることのできるコーナーもあり、触ってみた。ゴワゴワと固く、ほうきの穂先のようだ。
ケサイの骨格標本


ホラアナライオンの頭骨と下顎骨

子供のホラアナライオン

冷凍標本
ここからがマンモス展のメイン。永久凍土で発掘された冷凍標本。どれも最近になって発掘されたもの。

上:ケナガマンモスの皮膚 31,150年前
下:仔ウマ「フジ」 41,000〜42,000年前
どちらも世界初公開
フジは保存状態がよく皮膚や内臓も全て残っている世界で唯一の完全な遺体であり、さらにロシア北東連邦大学北方応用生態研究所での解剖の結果、古生物学史上初となる「液体の血液と尿」の採取に成功したという。
こちらも世界初公開のイヌとライチョウ。
内臓も全て残っており、イヌの胃の中には食べた草も入っていた
こちらも世界初公開のユカギルパイソン。顔が…
世界初公開のケナガマンモスの鼻。世界で初めて完全な状態で発掘された。
マンモス復活プロジェクト
ここからは写真を撮っていないのですが、漫画調でマンモス復活プロジェクトについての展示がされています。2019年3月、近畿大学生物理工学部が状態の良いマンモスの冷凍標本から生物学的活性を維持する細胞核が存在していることがわかったとのこと。
感想
日曜日に行きましたが意外とスムーズに見学できました。今回の冷凍標本は世界初公開と大変貴重な展示でしたがどれも発掘されたのは最近になってから。
発掘された標本によって太古の世界に生きた動物についての研究が進む一方で、永遠に眠っていたはずのマンモス達が発掘されることになった原因が地球温暖化なのだと思うと複雑な気持ちになりました。